はじめに
こんにちは。 表題の通りですが、2020年9月6日(日)に国内旅行業務取扱管理者試験を受験してきました。
国内旅行業務取扱管理者は、国内旅行を扱う旅行業者等の各営業所に必ず1名以上選任する必要がある旅行業務の管理や監督を行う者です。 海外旅行も扱うことができる総合旅行業務取扱管理者という資格もあり、どちらも国家資格です。 国内旅行業務取扱管理者試験は(一社)全国旅行業協会が開催しています。
特に旅行業界で働く予定はないので、完全に趣味の受験です。 学生のうちのほうが勉強時間が取れそうなので今年受験しておきました。
試験申し込み
試験締切は試験の2ヶ月前の7月6日(月)でした。 締め切り当日に申し込みしました。 インターネットでの受付はなく、郵送での受付となるので余裕を持って申し込んだほうがいいです。 サイトのフォームに必要事項を入力するとPDFが生成されるので、印刷して必要事項と書類などを貼り付ければ完成です。 受験料の振込用紙は三井住友銀行の窓口であれば手数料無料で振り込みできます。
顔写真は、履歴書などでよく使われる40mm x 30mmではなくパスポートサイズの45mm x 35mmなので注意が必要です。 旅行業界だからでしょうか。
参考書等
特に通信講座などは使用せず、書籍やネット上の教材を利用しました。
書籍
書籍は下記の3つを使用しました。 法律等が改正されたり観光地が増えたりするのでなるべく最新のものを用意しましょう。
- 2020年版 ユーキャンの国内旅行業務取扱管理者 過去問題集 (ユーキャンの資格試験シリーズ)
試験の過去問題集です。ジャンルごとに過去問がまとめられています。 最後に1年分の過去問と解説が載っています。 過去問で法改正や消費税増税などにより現在と異なる部分は、問題や選択肢が一部改変されています。
[rakuten:book:19960917:detail]
- 旅に出たくなる地図 日本 20版
帝国書院が出版している地図帳です。 地図だけではなく、日本の祭りや桜の名所、世界遺産などの特集ページもあります。 特集ページの内容も試験にでるので、特集ページを見て覚えておくと良いです。
- 価格: 2640 円
- 楽天で詳細を見る
- JR時刻表 2020年 09月号
交通新聞社が発行する時刻表です。みどりの窓口などでも使用されている大きなサイズの時刻表です。 最後の方の運賃などの案内(ピンク色のページ)を理解しておけばJR運賃計算の部分は問題ないと思います。
[rakuten:book:20092957:detail]
ネット上の教材
環境省_ 国立公園
https://www.env.go.jp/park/index.html
日本の国立公園の概要や名所などが説明されています。過去問ドットコム
https://kakomonn.com/
過去数年分の過去問を出題してくれるサイトです。soel takahashiさんのYouTube動画
国内旅行業務取扱管理者試験についての解説動画が多くあります。
https://www.youtube.com/channel/UC8qGwVIhRZuMpUZAUWg-fEw
試験科目
試験科目は下記の3つとなります。 合格基準はそれぞれの科目で6割以上です。
- 法令
旅行業法に関する問題が出題されます。 - 約款
旅行業約款、運送約款、宿泊約款に関する問題が出題されます。 - 国内旅行実務
運送機関や宿泊機関などの料金、国内観光資源などが出題されます。
試験勉強
受験申し込みから試験2,3週間前くらいまではユーキャンのテキストを週1回程度進める程度でしたが、 試験が近づいてきたら本格的に勉強し始めました。 具体的にやったこととしては、下記のとおりです。
過去問
法令や約款は毎回同じような問題が出題されるので、過去問を抑えておくことが効果的です。 国内旅行実務については、範囲が広いので、同じ問題が出ることはあまりないですが、 観光地を覚える意味でも過去問を解いておくとよいです。 過去問ドットコムで一通り問題を解きました。JR運賃計算
JR時刻表の運賃計算のページを理解しておけば大丈夫です。 運賃計算のページは以前から読んでいたので今回特に勉強はしていません。日本の国立公園 日本の国立公園は2020年9月現在34箇所あります。 環境省のサイトなどを利用して、すべての国立公園に調べ、国立公園の位置する都道府県、特徴、名所などをまとめました。 文字だけは覚えにくいので、白地図に国立公園のエリアや名所を書き込んで地図を作りました。
日本の世界遺産
日本の世界遺産は2020年9月現在23件あります。 国立公園と同様に白地図に書き込み、世界遺産の位置する都道府県や構成資産をまとめました。 世界遺産の構成資産を問う問題もあるので抑えておくと良いです。日本の祭り、名物、観光地など
過去問などに出てきたものを中心に覚えました。祭りは開催月と都道府県をセットで覚えておきましょう。 また、YouTube動画も視聴したり、地図帳を眺めたりしました。
試験の所感
法令や約款はだいたい例年通り、同じような問題が多かったです。 国内旅行実務はちょっと難しく感じました。
自己採点結果は
- 法令: 72
- 約款: 92
- 国内観光資源: 84
だったのでおそらく合格していると思います。
国内観光資源は、聞いたことないものがいくつもありました。 行ったことある場所だとすぐに分かったりしますが、正直なところ知らないものはどうしようもないです。 今年は自粛ムードだったので旅行できませんでしたが、観光資源を覚えるには旅行に行くのが手っ取り早いと思います。 JRの運賃計算の配点が20点を占めているので確実に点を取れるようにしておくことが大切になると思います。 裏を返せば、JRの運賃計算を満点取って残りの問題を半分正解すれば合格点に到達できます。 世界遺産の構成資産や国立公園など確実に出題される部分をちゃんと抑えておいたので良かったです。
今後受験される方の参考になれば幸いです。